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東京を巡る対談 月一更新

無良崇人(フィギュアスケーター)×平本正宏 対談 音楽を愛して止まないプロフィギュアスケーター

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商品の説明をして下さった株式会社タイムマシンの岡田卓也様と店内を回る。

〈中学生の頃トランスに出会い音楽の幅が広がった〉

平本 無良さん、すごく音楽お好きだとわかりましたが、初めて買ったCDって覚えていますか?僕はChage & Askaの「Sons and Daughters」です(笑)

無良 ファーストCDということですよね。かなり前すぎて覚えてないですね。安室奈美恵とか、DA PUMP、ケミストリーとか買っていましたし、DA PUMPの初期の頃とかを聴いていたのは覚えています。

平本 最初はJPOPだったんですね。

無良 そうですね。僕が中学校の頃に大学生だった先輩から当時流行っていたトランスという音楽を教えてもらっていました。

平本 ああなるほど、フィギュアされているから身近に少し大人の先輩で、音楽を教えてくれる人がいたんですね。確かにあの頃トランスは世界的に盛んでしたよね、インドのゴアとかジャーマンとか。そういえば、インドも南と北で大分音楽は違いますが、でもどちらも一晩中音楽を演奏するので一曲8時間くらいあるのが普通なんです。途中で演奏者が少しずつ交代したりして、でも音楽は終わらない。だから、インドでトランスと聞いたときに、それはすごいことになるに決まっていると思いました。(※対談後調べましたが、インドのゴアテクノ、ゴアは元々ポルトガル領でインドの伝統的な音楽からの影響よりは、トランスを持ち込んだヨーロッパのアーティストたちがインド的なリズムや旋律を拝借して発展したようです)
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無良 そうなんですか(笑)。でもトランスを聴いていくうちにそのトランスの曲に使われた元ネタを探すのが結構たのしかったんですよ。楽曲の元ネタを探しているうちに洋楽を聴くようになってきたのです。ちょうどその頃エミネムの「8mile」が流行っていた頃でしたね。

平本 あの頃ですか、エミネムのブームはすごかったですよね。僕もMTVで変なPVを見つけて、特徴のある、ちょっとビースティーボーイズの匂いもしつつ、でも違うラップを聴いて、誰だろうと思ったのがエミネムでした。

中学生になった頃って、趣味というか、気になることへの探求心が強まりますよね。周りにも、面白いことを教えてくれる人が出てきて。無良さんはフィギュアの先輩が身近にいたことが大きかったのでしょうか。

無良 もちろん最初に先輩から音楽を教えてもらったこともそうなのですが、色々な物事を知る上で人と関わり合うことって大切なんだなと思いましたね。

平本 それは確かにそうだと思います。それこそ巡り合わせというか、運というか。僕もあのとき、あの人がこんなこと、この音楽を教えてくれたから、さらに音楽に引き込まれていったという経験がいくつかあります。その人がいなかったら知れなかったことですから。

周りには、音楽が好きな先輩が多かったですか?

無良 多かったです。インターナショナルに通っている子もいましたので、その子達からも色々な音楽を教えてもらいました。

平本 中学生の頃にそういう友達がいるのは羨ましいですよね。現在よりネットがまだ脆弱だった頃の方が、面白い情報をくれる友達は貴重でした。いまは自分で全部調べられますけど、あの頃は変な曲やマニアックな曲知っているやつはカッコよかった(笑)

小さい頃から音楽を開拓されてきたんですね。

無良 そうですね。もともと音楽が好きでしたので、音楽の幅を広げられたと思います。

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