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東京を巡る対談 月一更新

田中雅美(スポーツコメンテーター・シドニー五輪銅メダリスト)×平本正宏 対談 水の世界ーー重力からの解放

<スタートの遅さとやる気>

田中 小さい頃から音楽一筋だったんですか?

平本 そうではなかったんです。田中さんも分かると思いますが、中学生のとき小室哲哉が流行りましたよね。

田中 流行りましたね。えっ、同世代ですか?

平本 そうですね、4歳くらい違いますかね。

田中 4歳ぐらい私の方が?

平本 上です(笑)。

田中 あっ、そうなんですか(笑)。

平本 僕はね、老けてみえるので、よくこういうことになります(笑)、あはは。

田中 ふふふ。じゃあ、結構違いますね。

平本 それほどでもないんじゃないかと。

田中 じゃあ、北島康介さんと同じ? 82年?

平本 83年ですから、1個下ですね。

田中 そうなんだ。

平本 でも、大丈夫です。僕ははじめて作曲の仕事をした20歳の時に、32歳の子持ちに間違われていましたから。何が大丈夫なのかは分かりませんが(笑)。

田中 落ち着いていたんですね。

平本 そうしておいてもらえると嬉しいですね(笑)。

それで、僕は中学生くらいから小室哲哉がキーボードに囲まれている姿を「カッコいいなあ」と思って音楽始めたんです。だから、スタートが遅かったこと、小さい頃からレッスン等やっていなかったことのコンプレックスはありましたね。

田中 そうかあ、まわりは小さい頃からピアノをやったりしていて?

平本 そうですね。僕はずっと独学だったので。

田中 でも、何歳でスタートするかも関係なかったりするじゃないですか。

平本 そう思いますね。やりたいとなんとかしますし。

田中さんは水泳を始められたのは早いのですか?

田中 私は普通か、もしくは遅い方ですね。7歳で本格的に始めたんですけど、三歳や0歳から始める子もいるので。ただ小さい頃から水に触れてはいました。ゴルフとかもそうじゃないですか、小さければ小さいほど始めるのはいいと言いますし。

小さい頃、何も音楽されていなかったんですか?

平本 聴くのは好きでしたけど、それ以外はしてなかったですね。

田中 ピアノがあったとかそういうことも?

平本 そうですね。エレクトーンはあって、本当に少し1年くらい習ったことはあったのですが。ただ、テレビアニメとかドラマのテーマ曲とかありますよね、ああいう曲のメロディが聴くだけでなぜか弾けたんですね。

田中 ええ!! すごいですね。

平本 なんでできるようになったのかは覚えていないのですが、でもこういう感じっていうのはつかめたんですね。

田中 私は小さい頃に、うちの親が陸上をやっていて、父が体育の教員だったんですよ、それで子供をオリンピックに行かせたいっていう夢があって、実は。それで、スポーツ選手にするには柔軟性とリズム感が必要だっていうので、クラシックバレエとピアノに通っていたんです、兄弟三人で。

平本 いつぐらいまでされていたんですか?

田中 クラシックバレエは小学校に上がる前に、もう股割が痛いので泣いて辞めて、ピアノは5年生までやっていたんですけど、なんせ性格があまり細かくないので(笑)、体を動かして発散している方が好きで、水泳に集中したいからという理由で辞めて。バイエルをどこまで行ったか覚えていないくらいですね。でも、やっておけばよかったと思っています、ピアノ。

平本 それはどういう理由からですか?

田中 大学卒業して、現役を続けていたんですけど、その頃に1つの趣味というか、水泳ばかりだったから自分がリラックスできるもの、集中できるものをやりたいと思って、半年くらいヤマハ音楽教室に通ってピアノ習ったんです。

平本 おおー!! いいじゃないですか。

田中 はい(笑)、でも、合宿が多くなって、海外行くようになって辞めちゃったんですけど。

平本 いまでもやってみたい気持ちはないですか?

田中 やってみたいです!! ギターやりたいんですよ。

平本 ギターですか!! いいですね。

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