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東京を巡る対談 月一更新

林かんな(映像翻訳者・世界ワーカー)×平本正宏 対談 ホドロフスキーに魅せられて飛び込んだ映画の世界

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〈東中野という街に大都会東京の「ハレ」と「ケ」を感じた〉

平本 最後に今回の対談で東中野を選ばれた理由についてお聞きしたいです。

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 初めて東京に来て住んだのが東中野の民家ばかりある住宅地の中の一軒家の一部屋で、屋根の上に物干し台があったんです。物干し台から中野坂上と西新宿の夜景が見れたんです。そこで夏はビールを飲んだりしていました。民家とビル群の距離の近さがすごく東京っぽいなと思ったんですよ。東京というのは少し歩けば別の街になるし、地方から来た人間にとって舞台みたいな場所だけど、そこにずっと住んできた人にとっては当然の日常の暮らしがある。そのハレとケの近さに東京らしさを感じました。

平本 そうですね。一駅変えただけでも街のスタイルが変わるくらい多様ですよね。

京都、滋賀とは違いますか?

 街も違いますし、人々の考えも違いますね。京都は碁盤の目になっているのでどこに何があるのかわかりやすいですし、住んでる場所に商業的な街の侵食を感じることは少ないですね。逆に東京はその侵食がたくさんあるし、移り変わりが早いじゃないですか。東京ならではですね。滋賀県はうちのところは田舎の方なので、景色は全然変わらないです(笑)

平本 今日はありがとうございました


林 かんな  / Canna Hayashi

広島生まれ。京都・滋賀育ち。
関西外国語大学スペイン語学科卒業後、渡西。
映画なのか、写真なのか、スペイン語なのか、紆余曲折したあげく映画とスペイン語をくっつけて映像翻訳の世界へ。
現在は映像翻訳のかたわら、ときどき自宅ギャラリーを開きつつ、世界進出をもくろみ中。

ガレリア★アノニマ http://anonima.world.coocan.jp/

撮影:moco http://www.moco-photo.com/

編集:矢本祥子

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